気象庁は、連続して発生する大量のリアルタイムデータを収集・処理・分配するため、総合気象情報システムを運用している。このシステムは、国内データのみならず、国際通信回線を用いた世界気象通信回線(GTS : Global Telecommunication System)を通じ、地上、海上、高層、衛星観測データ等、世界の気象情報を交換している。これらのデータはスーパーコンピュータによる数値予報モデルの入力データとして使用されている。
国内の各気象官署間で気象データを迅速且つ正確に交換する事の出来るよう、文字、数字、音声、画像データを統合し、一括して送受信する事の出来る超高速情報通信網を運用している。これにより、映像会議を行うと共に、海上CCTVにて海洋状態を監視している。
气象厅网页
無人自動気象観測装備(AWS)が毎分ごとに観測した気象データを超高速情報通信網により収集・分析し、集中豪雨、突風等の危険気象をリアルタイムで監視・追跡している。分析された結果はグラフィック処理され、天気図、衛星、レーダー等の遠隔観測データと合わせて全国の気象官署並びに防災関連機関に提供され、防災業務に有効活用されている。
気象庁の気象予報は、単純に天災地変と危険気象を予測する次元を超え、国家経済及び社会文化環境を左右する要素として重視されている。これに伴い、気象庁では1999年にスーパーコンピュータを初導入し、2004年末にはスーパーコンピュータ2号機を、2009年12月にはスーパーコンピュータ3号機を導入する一方、スーパーコンピュータを安定的に運用するための環境を確保するため、忠清北道清原郡の梧倉産業団地に国家気象スーパーコンピュータセンターを設立した。
防災気象情報システム
局地気象連続監視システム
国家気象スーパーコンピュータセンター全景