気象変化と共に大型化しつつある台風災害に、より体系的且つ効果的に対応するべく、2008年4月、済州特別自治道西帰浦市に国家台風センター(National Typhoon Center)を設立した。国家台風センターは、北西太平洋地域で発生するすべての台風を監視、予報する役割を担っており、衛星、レーダー、AWS、ブイ等の観測データにより、リアルタイムで気象・海洋状況を分析すると共に、各種数値モデルデータを活用し、台風の進路や強さを予測しており、作成された台風情報は防災機関や国民に速やかに伝達される。
台風により、秒速17m 以上の風速又は100mm以上の降水量が予想される場合
※ 台風警報は予想される風と雨の程度に応じて以下の通りに細分化される。
サラ ••• 甚大な人命被害、多数の罹災者発生
1959年9月17~18日の旧盆の時期に上陸し、死者・行方不明者849名、罹災者373,459名の甚大な被害をもたらした。
セルマ ••• 1980年代以降最大の人命被害が発生
1987年7月15~16日に上陸し、豪雨により345名の死者・行方不明者と99,516名の罹災者が発生した。
ルーサー ••• 最大の物的被害と降水量を記録
2002年8月30日~9月1日に韓国に上陸し、気象観測開始以降最大となる一日当たりの降水量(江陵870.5mm)と約5兆2千億ウォンの物的被害をもたらした。
メミ ••• 最大風速を記録
2003年9月12~13日に韓国に上陸し、韓半島での気象観測が始まった1904年以降、中心気圧が最も低い台風(泗川付近 : 950hPa)であり、過去最大の瞬間風速(済州道高山60m/s)を記録した。